【実録】野菜のEC販売で2年目に売上を5倍にしたWebマーケティングの裏側
- 5月16日
- 読了時間: 6分
世の中には「自社商品を売るなら、まずはSNSでフォロワーを増やしてバズらせなきゃ!」と勘違いしている方がたくさんいます。しかし、私は実体験から「SNSのフォロワー数と売上は必ずしも比例しない」と断言できます。
今回は、私が実際にディレクションを手掛けた「ある農家さんのEC販売」の事例を通して、バズに頼らずに2年目で売上を5倍(数百万円規模)に引き上げた、
再現性のあるWebマーケティングの裏側を解説します。
プロジェクト開始前の状況は以下の通り、決して有利なスタートではありませんでした。
商材: ニッチな野菜(シーズンが冬の限られた期間のみ)
競合: 個人ECで直販している農家はほぼゼロ
課題: 規格外品は地元のスーパーに出すしかなく、安い価格競争に巻き込まれている
この状態から、どのようにして「検索1位」を獲得し、売上を爆発させたのか。
そのプロセスを公開します。
目次
1. 市場の調査:まずは「見込み客」の存在を証明する

「商品を作ったから売る」のではなく、「買ってくれる見込み客は本当にいるのか?」を調べることから全ては始まります。
Web上での検索需要と販売状況をリサーチした結果、以下の事実が判明しました。
Googleのサジェスト(予測変換)に「〇〇(野菜名) 通販」というキーワードがしっかり出ている。
ECモールや、特に「メルカリ」で個人間取引としてかなり売買されている。
私はメルカリの過去の取引データを洗い出し、「いつ頃」「どれくらいの量が」「いくらの単価で」売れているのかを詳細に分析し、勝機を見出しました。
2. Webでの販売計画:あえて「自社EC」ではなく「メルカリ」を提案した理由

調査結果をもとに、私はホームページ(Wix)を開設した上で、実際の販売窓口はメルカリでの販売をメインに進める提案をしました。理由は以下の通りです。
メルカリにはすでに「その野菜を探している人(需要)」が集まっている。
ゼロから自社ECサイトを構築し、集客してたくさん売れるようになるには数年規模の時間がかかる。
初期予算の問題。
まずは「確実に売れる場所」でキャッシュを作り、実績を積むことが最優先だと考えたからです。
3. メルカリ・自社ECの同時販売:小さくテストを始める

しかし、農家さん側から「どうしても自社ECでの販売もやりたい」という強いご要望があったため、戦略を調整。
初期費用・月額が少額で始められる「らくうるカート」を導入し、メルカリと自社ECの同時販売をスタートしました。
集客の要: Wixで構築したホームページでのSEO(検索)対策と、SNSでの認知拡大。
販売導線: ホームページにアクセスを集め、そこから「メルカリ」と「らくうるカート」の各ショップへリンクで流す仕組みを構築。
4. 1年目の販売実績:見えてきた「システムと作業時間」の壁

1年目は、ホームページ開設からわずか8ヶ月で収穫シーズンに突入しました。
検索順位もまだ上がりきっておらず、実績としてはらくうるカートで数万円、メルカリで数万円という結果でした。
しかし、この「小さく売った1年目のテスト」で、EC販売における致命的な課題がいくつも浮き彫りになりました。
システムの問題: らくうるカートのUI/UX(お客様の使い勝手)が悪く、カゴ落ちが発生しやすい。プランの都合上、決済方法がクレジットカード一択だった。さらにGoogle マーチャントセンター(Googleショッピング)との連携ができない。
オペレーション(作業)の限界: メルカリでは個人の出品アカウントを使っていたため、出品するたびに翌朝には即完売。
しかし、農家さんは夜中まで収穫や出荷の作業をしており、「1個ずつ出品して、メッセージのやり取りをする暇がない」という状況に陥ったのです。
5. 翌年に向けた大幅改革:ボトルネックを破壊する導線設計

このまま続けても徐々に売上は上がるでしょう。
しかし、1年目で「自社ECでも直販できる」という確かな手応え(データ)を掴んだ私は、一気に仕組みの改革に踏み切りました。
ネックになっていた「らくうるカート」での販売を一旦止め、以下の体制に変更をご提案しました。
Wixホームページ内にネイティブなショップ(EC)機能を直接構築する(UI/UXの大幅改善と決済方法の拡充)。
メルカリを個人アカウントから「メルカリShops」へ切り替える(在庫管理や発送作業の大幅な効率化)。
これで、お客様にとっても農家さんにとってもストレスのない、完璧な販売導線が完成しました。
6. 2年目の販売実績:売上5倍!SEO「検索1位」の圧倒的な破壊力

そして迎えた2年目のシーズン。
1年目から仕込んでいたホームページのSEO効果が爆発し、検索順位が大幅に上昇。結果として、昨年の5倍となる数百万円規模の売上を叩き出しました。
売上の内訳は、「ホームページ(自社EC)が7割、メルカリShopsが3割」という結果でした。
ちなみに、前年まで使っていた「らくうるカート」ですが、2年目はホームページやSNSからのリンクを完全に外して放置してみたところ、シーズンを通して注文は「たったの1件」だけでした。
どれだけネットショップの箱を用意しても、そこに繋がる「導線」がなければモノは1ミリも売れないという、残酷なまでの答え合わせとなりました。
7. まとめ:バズに依存しない「資産形成型Webマーケティング」

この結果は、決して私一人の力で成し遂げたものではありません。
私の提案に対して柔軟に、そして積極的に対応してくださった農家さんの努力の賜物です。
また、ニッチな分野で「個人の直販サイト」という競合がいなかったことも、検索上位を独占できた要因です。
SNSで認知は拡大していますが、一番のお客様導線は検索からの流入が殆どです。
SNSは「ホームページのSEOを間接的に向上する」、「人柄が見え、信頼できる人」などを確認してもらうため。といった理由が一番大きいです。
ですので、今回の例ではSNS発信にフォロワー数を求めていません。 ただ、SNSで成果として簡単に見えるのがフォロワー数ということは、お客様はフォロワーが増えてないと不安になります。 ここをしっかり説明し、納得していただく必要があります。
私が提供しているのは、見せかけのフォロワー数を追うような一過性の施策ではありません。
お客様のサービスや商品の本当の魅力を引き出し、広告費をかけずに「検索」から自動で売れ続ける仕組みを作る、資産形成型のWebマーケティングです。
今回は詳細な商品名などは伏せていますが、「自社商品のネット販売が行き詰まっている」「SNS集客に限界を感じている」という経営者・担当者の方は、ぜひ一度お問い合わせください。
御社のビジネスに隠された「売れる道筋」を一緒に見つけ出します。



